為替勝力 フィリップFXブログ
協調介入
水曜日にスイスの為替介入(公表なし)がきっかけで、ユーロ買い・スイスフラン売りの勢いは強く、利益確定も絡んでユーロの買戻しが優勢となっていた。ユーロは1.21台前半、4年ぶりの安値より反発し、一日の上げ幅は1.7%とここ1年の最大となっている。但しそれはあくまでテクニカル調整で、ドイツより空売り禁止の金融規制強化や、EU政策の不都合で財政問題解決の難航や、ユーロ圏経済の不調などを背景に、ユーロが堅調に転じるのは難しいと見られる。
昨日もう一つユーロに有利な材料は、ECBを始めにG7が協調してユーロ相場を介入する観測だ。それに対しECBは、介入の憶測にコメントしないとの声明を出したが、否定しなかったことにより介入の観測はむしろ前進した。
すでに5月14日にG7の財務相は電話会議を開き、ギリシャ支援やユーロの安定化について状況を確認し協議したことにより、G7はユーロ相場を注視していることは間違いない。もちろん現時点では協調介入の必要はないかもしれないが、ユーロ安の深刻化に従って介入が本格に発動する可能性も排除できない。
前回の協調介入は2000年9月、当時FRB、BOE、日銀、BOCとECBが手を組み、下落し続けるユーロを救った。近頃スイス中銀の介入はある程度ユーロをサポートしているが、ユーロ圏の現状ではG7全員が動かないと、リスク回避そしてユーロ売りをストップさせるのは無理のようだ。
2010.5.20日 10:24更新
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