為替勝力 フィリップFXブログ
豪ドルの挫折は一時的なものだ
RBA(豪州準備銀行)が市場の予想外に政策金利を据え置きにした報道を受け、豪ドルが対ドルも対円も1%(100ポイント)以上の幅で急落した。所謂失望売り、そのパワーが侮れないものだ。
RBAが利上げを見送った理由について、「中国当局が刺激策の縮小を図っている」、「過去利上げの影響に関する状況が限られている」、「2010年のインフレ率は目標と一致する見通し」、「当面は金融政策を据え置くことが妥当と判断した」など、声明の内容でよく理解できる。またこちらの理由により来月の金融会合でも利上げを見送る可能性が示唆されたので豪ドルの下落に拍車をかけた。
しかし今回の声明は実際に中性的な内容になっている。据え置きの理由ははっきりしているものの、「経済が改善すれば金利はさらに上昇へ」、「金利は大半の借り手にとって依然と平均を下回っている」、「住宅価格は大幅に上昇している」、「消費者物価指数は上昇した」などのコメントで、利上げサイクルが終了していないことも示されたので、年末に向け、RBAが政策金利を5.5%まで引き上げる予想は変わっていないようだ。
確かに次回も利上げしないだろうとの懸念が浮上することもあり、短期では豪ドルは上値重い展開になりやすいが、労働市場の改善により家計支出の拡大や余剰エネルギーの消耗などによりインフレ率の上昇が避けられないので、中長期の予想では豪ドルが相変わらず上がる方向で、下落は買いのチャンスだと考えてもいいだろう。
2010.2.2日 1:44更新
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