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為替勝力 フィリップFXブログ

等価の懸念

 先週雇用統計の発表(失業率は10.0%と据え置きだが非農業部門雇用者数は-8.5万と予想を大きく下回った)により利上げ観測がまた後退したとともに、オバマ大統領は失業率の引き下げに向け追加の景気対策を計画していることを明らかにした。そしてこの米景気回復の不透明によりドルは昨年12月以来の反発がますます無力となっている上、市場参加者が米金融政策及び財政赤字に対する不安により2004年のドル安パニックに再度出遭う可能性がある。
 週明けにドルが通貨バスケットに対し、月間として昨年1月以来で最大の下落を記録した。特にオーストラリアとカナダの資源に対する需要が高まることもあり、豪ドルとカナダドルがドルに対し、その上昇ベースが1段と加速した。そして数多くの市場参加者が、この両通貨が今年中に対ドルで等価以上に上昇すると予想している。中国が豪州産鉄鉱石と石炭の購入を増やすことは豪ドルの上昇を促すが、カナダドルの場合、米経済成長の加速が原因と見られる。
 ところで両通貨がドルに対し等価になる時期については、JPモルガン・チェース、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)、豪州国民銀行、カナダ帝国商業銀行(CIBC)などの金融大手がそれぞれ予想を出している。
 豪州国民銀行はAUDUSDが今年3月末頃に1になり、USDCADなら遅くとも6月だろうと予想。
 ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)もUSDCADについて豪州国民銀行と同じ予想を出した。
 JPモルガン・チェースはUSDCADが6月まで1になると上記二社と変わらないが、AUDUSDなら第2四半期だと予想。
 カナダ帝国商業銀行(CIBC)はUSDCADもAUDUSDも1になるのは今年年末頃だろうと予想している。

2010.1.12日 1:36更新

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