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為替勝力 フィリップFXブログ

ポンドにはストーリーあり

 イタリアで開いたG8+5新興市場国会合が幕を閉じた。気候変化や核問題などを中心にいろいろ議論したが、通貨と為替市場に特に言及していなかった。結局一部の投資筋が予測したように行かず、今回の会合でドル安を止める措置を協議することはなく、ある意味で今の流れを容認する結果となった。
 一方木曜日にBOEが政策金利を据え置きにした上、資産購入プログラムの規模も据え置きにしたのが市場にとって少々意外な結果になったようだ。事前の予測だと、そのプログラムの規模を現在の1250億ポンドから1500億ポンドに拡大する。実は三月からBOEが通貨の新規発行を進め、その資金を利用して約1100億ポンド相当の国債及び事業債をを購入したが、予定の1250億ポンドを完全に投入するのは今より1ヶ月以上かかるかもしれないとBOEの声明だった。これによって先週からポンドの軟調が止まり、テクニカル調整に入っている。
 また水曜日欧米市場株式の好調もポンドの反発を支えたが、しばらくその調子を維持できれば、8月にBOEが改めて量的緩和政策を測定するまで、ポンドが上昇トレントに戻る可能性が高い。
 ところがソシエテジェネラル銀行のエコノミストBrian Hilliardが、8月以降BOEが少なくとも資産購入プログラムに500億ポンドを更に投入し、最終的に2000億ポンドまで拡大するのはベストだろうと語った。InvestecのトップエコノミストPhillip Shawも8月にBOEが資産購入プログラムの規模を1500億ポンド以上に拡大する予測を出している。
 この二人がいずれもポンドに不利な論調を出しているが、本当にそうなるかどうか経済状況次第だと思う。これから経済指標の結果は良ければ、株価も原油などの商品価格も上昇になり、BOEが資産を更に購入する必要性が低くなるので、プログラムの規模を拡大しなくても良いだろう。

2009.7.10日 3:10更新

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