風読記 フィリップFXブログ
風読記的日銀政策金利考
昨日から2日間にわたって開かれていた日銀の政策金利決定委員会。既にご存知かもしれませんが、今日の発表では現行の金融政策維持を8対1の賛成多数で決定しました。
予想通りというか何というか。4─6月国内総生産(GDP)など指標を見極めた上で、利上げ時期を探ってくるのではないでしょうか。8月利上げに含みを残したともいえるでしょう。サブプライムローン問題や格付け下げ、それに円キャリーの解消と見られる動きで昨日急騰したドル円市場、ここで利上げの発表とでもなればさらに混乱を起こす可能性もあったのではないでしょうか。つまり為替の安定を取ったのではないか、という見方もできるのではないかと思います。少しうがった見方かもしれませんが。
逆に8月の後半、次回の委員会が開かれる時に為替が安定していれば(円安傾向か円高傾向かにかかわらず)利上げという選択肢をとる可能性も高いのかもしれません。金利差が大きいと低金利通貨を売って高金利通貨を買うスワップ狙いでのポジションメイクというトレード手法も選択されやすくなります。商品市場は「先物主導」と言われて久しいですが、為替もそういう傾向があるかもしれないと考えてみてもいいですね。
今回の政策金利維持決定、他の見方はこちら・・・「日本ブログ村・為替ブログ」
2007.7.12日 4:00更新
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