225耳より情報
225耳より情報(「高市トレード」復活見通しも、米中貿易戦争リスク懸念)
2025年10月16日 08:25
おはようございます。
15日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「政局への不透明感に加え、米中摩擦の再燃に関するニュースで下落しやすい状況が続く中、一目均衡表の日足の転換線(ローソク足9本分の高値と安値の中心値)の近辺である4万6500円が下値として意識されやすいとみます。4万7000円超えの水準では戻り売りが出やすい」と書きました。
実際には、首班指名を巡る思惑で自民党の高市総裁への期待が高まったこともあり、4万7000円割れからの押し目買いが優勢となりました。午後には、半導体製造の露光装置を手がけるオランダのASMLホールディングスの好決算を受けて一段高となり、4万7800円近くまで上昇しました。
夜間取引の日経平均先物(12月限)は、自民党と日本維新の会が正式に連立政権に向けた協議を開始するとの報道を受けて4万8300円近くまで一時上昇しましたが、米中貿易摩擦の再燃や為替の円高ドル安から上値を抑えられ、4万7600円まで下落する場面がありました。その後は、地区連銀報告(ベージュブック)を受けた米利下げ観測の高まりや米半導体銘柄への買い、主要米銀の好決算を背景とした買い戻しを背景に4万8000円近辺まで戻りました。
16日の日経平均株価は、「高市トレード」再開の動きや半導体銘柄への買いが見込まれる一方、米中摩擦に関する悪材料に敏感に反応しやすい相場展開になりやすいとみます。4万8000円を中心に上下それぞれ250円近辺での値幅での推移を想定します。