225耳より情報
225耳より情報(10月限SQ意識と午後の自公連立協議に注目)
2025年10月10日 08:25
おはようございます。
9日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「半導体関連銘柄への買いで戻り上昇を試す展開が中心となりそうですが、連立政権の枠組みへの不透明感の高まりから上値が抑えられやすい面も出てきそう」としつつ、「為替の円安ドル高による下支えも含めて、4万8000〜4万8400台近辺のレンジを想定」と書きました。
実際には、ソフトバンクグループの急騰に牽引されたほか、10月限ミニ先物とオプションの取引最終日かつ大引け後にファーストリテリングの決算発表を控えているといった要因もあり、大引けに向けて買いが加速しました。
寄り付き後の4万8000円割れから大引けの4万8580円まで押し目らしい押し目もなく上昇しました。
夜間取引の日経平均先物(12月限)は、10月限ミニ先物・オプションの最終決済に関する特別清算値(SQ値)算出を10日に控えた投機的な動きもあり、4万8900円まで上昇する場面がありましたが、米国株が全般的に利益確定売りに押されたこともあり、4万8500円割れまで一時下落しました。
10日の日経平均株価は、朝方の10月限ミニ先物・オプションのSQ値の概算値が決まった後で相場が動きやすくなる展開が考えられます。
米ナスダック総合指数は底堅いことや為替の円安ドル高からの上値試しの一方、ソフトバンクグループの利益確定売りや自公連立政権の枠組み維持に関する不透明感から「高市トレード」の行き過ぎからの巻き戻しも警戒されるところです。
自民党の高市総裁が報道番組で行き過ぎた円安を避けたい意向を示したことも影響しそうです。
4万8250〜4万8750円のレンジを想定しつつも、4万8000円を意識した下振れもあり得るとみます。