225耳より情報
225耳より情報(PBR水準切り上がり期待)
2023年04月13日 08:23
おはようございます。
12日の「225耳より情報」で日経平均株価について「引き続き2万8000円の節目への意識とともに高値と安値を切り上げることが期待されるとして、2万7950〜2万8150円近辺での推移を想定」と書きました。
実際には、寄り付きの価格を安値として大引け近くまで買い優勢が続き、2万7983〜2万8121円での推移となりました。
日経平均株価の12日終値を構成銘柄の時価総額で加重平均したベースで見ますと、PER(株価収益率)は13.48倍、PBR(株価純資産倍率)は1.20倍と、いずれも過去の傾向からすると割安でも割高でもない中立的な水準と言えそうです。
現在、東証がPBR1倍割れの企業を「資本収益性や成長性といった観点で課題がある」と指摘し、改善に向けた方針や具体的な目標の公表を求めています。
それを契機に日経平均株価の加重平均PBR水準が切り上がっていくと見る余地も大きいと思われます。
過去10年くらいを見ましても、日経平均の加重平均PBRは1.4倍程度まで上昇したことが何度もありました。
足元では米国の3月の消費者物価指数(CPI)と米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を受けて、日経平均先物(6月限)の夜間取引は2万8000円の節目を下回って推移しています。
13日の日経平均株価は、一目均衡表の日足の転換線(ローソク足9本分の高値と安値の中心)である2万7857円、および2万8000円の節目の両価格が意識される展開を想定します。