225耳より情報
225耳より情報(月替わり、トランプ関税の動き再燃)
2025年06月02日 08:25
おはようございます。
30日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「トランプ関税に対する見通しの不透明感が増したことに加え、月末要因によるポジション調整の動きが考えられることから、3万7900〜3万8000円を軸としつつ、3万7750円近辺が下値として意識される展開を想定」と書きました。
実際には、月末営業日特有のポジション調整のため大きな値動きとなりにくい中で、3万7748円までの下落からの押し目買いで3万8100円近辺まで上昇しましたが、概ね3万8000円近辺の推移に終始しました。
米国債貿易裁判所によるトランプ関税に対する違憲判決・差し止め命令に対する楽観的な見方が落ち着いたことから、前日上昇分が帳消しにされる「往って来い」となりました。
夜間取引の日経平均先物(6月限)は、米中の貿易摩擦の悪化に関するニュースや4回目の日米関税協議終了を受けて3万7400円まで下落する局面がありましたが、日本時間31日の早朝にかけて3万7700円台まで買い戻されました。
2日の日経平均株価は、トランプ政権による鉄鋼関税の25%から50%への引き上げや米中貿易摩擦の再燃懸念から、売り基調で始まると想定されます。一目均衡表の日足の転換線(ローソク足9本分の高値と安値の中心値)である3万7654円が上値として意識されやすい一方、下値は3万7250円近辺までの深押しに要注意でしょう。