225耳より情報
225耳より情報(2年連続の8月発表・雇用統計ショックを受けて)
2025年08月04日 08:25
おはようございます。
1日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「為替の円安ドル高や米アップルの決算発表を好感する動きによる下支えが見込まれる一方、半導体製造装置の主力銘柄の減益見通しに加え、8/1から導入されるトランプ関税の新税率の影響を見ていくフェーズが意識されて上値が重くなることも考えられます。米雇用統計の発表を控えての様子見も強まりそうです。4万0600〜4万0900円台での推移を想定」と書きました。
実際には、前日に26年3月期の業績予想の下方修正を発表した東京エレクトロンが一時ストップ安と急落したことを受けて、9時20分ごろに4万0600円割れまで下落しました。
その後は、米雇用統計の発表を控えてのポジション調整に伴う買い戻しや内需株の堅調な推移を受けて4万1000円近辺まで上昇後、4万0800円近辺で推移して引けました。
夜間取引の日経平均先物(9月限)は、7月の雇用統計が過去分の大幅下方修正も含めて低調だったことを受けてショック的な動きとなり、製造業の景況指数が悪化したことも合わさって、日本時間23時頃には3万9730円まで下落しました。
同時に大幅な円高ドル安を伴ったことから、その後の戻りも4万0100円台までにとどまりました。
4日の日経平均株価は、8/1時点の一目均衡表の週足の転換線(ローソク足9本分の高値と安値の中心値)である3万9693円が下値の目処として当面の間は意識されやすく、4万円の攻防戦が繰り広げられる展開を想定します。
米国雇用統計ショックはFRBへの利下げ期待に転化されやすい面もあり、短期間で吸収される面があるものの、為替の円高ドル安圧力に伴う上値の重さが意識されやすくなる面が出てきそうです。