2025年05月30日 08:25
おはようございます。
29日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「エヌビディア決算を受けた半導体関連銘柄の動向がポイントになりそうですが、材料出尽くしから売られるリスクに要注意の面もありそうです。3万8000円の上値に対し、3万7600円近辺の下値といった、上値、下値をやや切り下げる動きを想定」と書きました。
実際には、朝方に米国際貿易裁判所が、トランプ政権による「国際緊急経済権限法(IEEPA)」を根拠にして発動した中国、メキシコ・カナダへの一律関税と、すべての国に課した相互関税が違法であるとする略式判決を出したことを受けて、寄り付きの3万8035円を底値として大引けの3万8450円近辺まで終始買われる展開となりました。
夜間取引の日経平均先物(6月限)は、トランプ政権が控訴したことで裁判所の判決確定に時間がかかることに加え、トランプ政権が代替的な手段により関税導入を目指すとの見方から、不透明感が増したとして売られる展開となり、再び3万7900円を中心とする横ばいへ「往って来い」となりました。
30日の日経平均株価は、トランプ関税に対する見通しの不透明感が増したことに加え、月末要因によるポジション調整の動きが考えられることから、3万7900〜3万8000円を軸としつつ、3万7750円近辺が下値として意識される展開を想定します。