2025年10月22日 08:22
おはようございます。
21日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「高市内閣発足への期待感から買い基調が続く一方、5万円の大台を前に利益確定売りの圧力も大きくなると考えられます。4万9500円が中心軸なのか、押し目買いのめどなのかがポイントとなりそうですが、中心軸と捉えて、4万9750円~4万9800円台近辺の上値に対し、4万9250円近辺の下値を想定」と書きました。
実際には、前場は4万9500円近辺から先物主導で前引けにかけて4万9945円まで上昇しましたが、高市首相指名が明らかになると目先材料出尽くし感が意識されて売り基調となり、4万9127円まで下落しました。
夜間取引の日経平均先物(12月限)は、現物価格より理論価格が50〜60円高いとみられる中、東京市場の大引けにかけての売り基調を引き継いで4万9130円まで下落後、新内閣の布陣が固まったことを受けて4万9600円近辺まで上昇しました。
高市首相への記者会見で経済対策について言及されると反転して4万9200円近辺まで下落しましたが、米国株市場でコカコーラや3Mなど主要企業の好決算を受けて堅調に推移したことや「高市トレード」の一環としての為替の円安ドル高を受けて押し目買いから、4万9450円を中心に、上下それぞれ100円の値幅レンジ内で推移しました。
22日の日経平均株価は、高市内閣発足に伴って政治絡みの材料出尽くしで上値が重くなりやすい一方、財政支出拡大や日銀の金融政策への関心が高まる展開となりやすそうです。4万9000〜4万9500円のレンジでの推移を想定します。ただし、金先物価格の大幅下落が流動性不足に伴うキャッシュ化の動きが背景にある可能性もあり、それが意識されれば思わぬ下落につながる余地があることに要注意でしょう。