2025年12月12日 08:25
おはようございます。
11日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「メジャーSQに向けてオプション権利行使価格が注目されやすく、5万1000円を中心に、250円刻みの価格が意識されやすい展開を想定します。米オラクルが決算発表後に売られていることから、AI(人工知能)関連銘柄が伸び悩めば5万1000円の上値が重くなるとみます。」と書きました。
実際には、米FOMC(連邦公開市場委員会)が好感されて米国株が上昇したことを受けて、5万0875円への上昇からのスタートとなりましたが、米オラクルが決算発表後に売られ、AIデータセンターの整備に向けた「スターゲート」計画で連携するソフトバンクグループが大幅安となり、日経平均を押し下げました。翌日がメジャーSQ(特別清算指数)の算出日となるが、本日後場の寄り付き後には仕掛け的な先物売りがかさみ、一時5万円を下回る場面もありました。
夜間取引の日経平均先物(3月限)は、欧州時間では5万0600円の上値を意識した推移でしました。米国時間に入るとオラクル大幅安を受けた米ハイテク株の軟調な推移から5万0300円まで下落しましたが、米雇用指標発表と米長期金利低下を好感した米ダウ平均株価の堅調な推移に加え、メジャーSQを意識した動きもあり、5万0900円台まで一貫して上昇しました。
12日の日経平均株価は、朝方はメジャーSQの特別清算値(SQ値)が5万1000円を意識した動きになることが想定され、高く始まることが想定されます。その後は、AI(人工知能)関連への売りが出るのか、米ブロードコムの好決算発表を受けて買われるのか、どちらの展開も考えられますが、いずれにせよ、SQ値より上で推移するのか、下で推移するのかかで方向感が出やすい日と考えられます。