2025年12月10日 08:25
おはようございます。
9日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「短期的に後発の余震可能性が警戒されることが心理的な重しとなるほか、12月限の先物(ラージとミニ)とオプショョンの最終決済に関する特別清算値(SQ値)の算出日(メジャーSQ)を12日に控えて、現物買いと先物売りの裁定取引のポジション解消売りも出やすくなる可能性があります。」としつつ、「5万円割れの下値を試す局面を警戒すべきところかもしれません。」と書きました。
実際には、米FOMCを控えて様子見ムードが強く、持ち高調整の売りが広範囲の銘柄に及んで5万0750円近辺の上値が重い展開となりましたが、指数寄与度の高い半導体主力株を中心に値がさ株などが買われ、5万0500円近辺で下支えされるすいいとなりました。
夜間取引の日経平均先物(12月限)は、米FOMCに対する「タカ派的利下げ」の見方からの米長期金利上昇から為替の円安ドル高が進んだことを受けて5万1000円超えまで上昇しましたが、米国時間になって米国株の上値が重くなったことから5万0800円まで押し戻されました。
10日の日経平均株価は、米FOMC待ちの様子見で動きにくい展開となることが想定される一方、メジャーSQに関連する現物買いと先物売りの裁定取引のポジションの動向といった不透明要因が絡んでくるところです。それでも、5万0500円近辺からの押し目買いが見込まれそうです。冬のボーナス支給などの需給要因も下支えに寄与しそうです。