2025年12月09日 08:25
おはようございます。
8日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「寄り付き前の国内7-9月期実質GDPの改定値や実質賃金動向が利上げ観測を弱める展開となれば5万0800〜0900円台への上振れとなる可能性がありますが、米FOMC(連邦公開市場委員会)の結果発表を日本時間11日の早朝に控えて、様子見姿勢が強まれば、中間配当の再投資を背景に5万0500円近辺を下値とするレンジでの推移も想定」と書きました。
実際には、寄り付きが5万0700円近くと高く始まったあとは急速に値を消し5万0200円台のマイナス圏に沈みましたが、高市政権の打ち出す積極的な財政政策への期待が内需株を中心に株価を下支えする展開となり、大引けにかけて5万0500円台まで上昇しました。
夜間取引の日経平均先物(12月限)は、為替の円安ドル高が進む中で欧州時間に5万0700円近くまで上昇しましたが、午後11時過ぎに東北地方で最大震度6強の地震を観測したのを契機に5万0500円割れとなったのに続き、米国株が軟調に推移するのに伴って5万0200円割れまで下落する局面がありました。
9日の日経平均株価は、短期的に後発の余震可能性が警戒されることが心理的な重しとなるほか、12月限の先物(ラージとミニ)とオプショョンの最終決済に関する特別清算値(SQ値)の算出日を12日に控えて、現物買いと先物売りの裁定取引のポジション解消売りも出やすくなる可能性があります。5万円割れの下値を試す局面を警戒すべきところかもしれません。