【日経電子版】 弊社リサーチ部長 庵原浩樹のコメント掲載

 

本日、弊社リサーチ部長の庵原浩樹のコメントが、日経電子版マーケット記事にて掲載されました。

日経電子版マーケット記事(以下コメント抜粋):
 
日経平均、下値メドと連休中の材料は 市場の見方
あすからの大型連休を前に日経平均株価が軟調な展開となっている。前日の急落を受けた1日の東京株式市場で、日経平均は続落した。地合いの悪化を指摘する声も聞かれるなか、市場では方向感がつかみにくくなってきている。日経平均の直近の下値のメドと、大型連休中の注目材料について市場関係者に聞いた。
 
連休中の海外市場波及も (庵原浩樹・フィリップ証券リサーチ部長)
「セル・イン・メイ(5月に売れ)」という相場格言通り、5月相場は軟調な展開になりやすい。心理的な側面が大きく、アベノミクス相場が始まってからも見られる現象だが、今年は回避できるという理由は見つけにくい。ヘッジファンドの決算月にもあたるため、外国人投資家は売りに回る可能性が高いだろう。前日の急落で日経平均は25日移動平均(1万9700円、4月30日時点)を下回った。一つの注目点を割り込んだことで、一時的に売り圧力が高まりやすく、5月中旬にかけて1万9200円程度まで下げる場面はありそうだ。

ただ、「セル・イン・メイ」は一過性のものにすぎない。下値では今まで買えなかった投資家が押し目買いを入れる好機と考えている。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など公的年金の買いも期待できよう。出遅れ感のある商社株のほか、個別にPBR(株価純資産倍率)が1倍を割り込んでいる銘柄が物色対象になってきそうだ。

連休中はこれまで上昇率が高かったドイツやフランス、さらには上海、インド、ロシアなどの株式市場の動きに注目している。各市場で調整が入れば、連休明けの日経平均にも波及する可能性はある。

庵原浩樹プロフィール庵原 浩樹
フィリップ証券株式会社:リサーチ部長
1992年、岡三証券入社。産業調査部に配属され、化学、小売セクターのアナリストとして活躍。2000年、国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)エクイティ調査部の消費チーム立ち上げに参画するため転職。小売に加え商社・外食セクターを担当し、日本経済新聞社やエコノミスト誌の人気アナリストランキングでランクイン。 その後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券で米国株アナリスト、米国株ストラテジストを歴任。2011年11月、フィリップ証券株式会社入社。現在に至る。