「世界中の株価指数に、しかも少額から投資できる」と聞いて、「株価指数CFD」に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
ただ、いざ調べてみるとFXや先物取引といった他の投資手法との違いが分かりにくかったり、レバレッジなどの仕組みが複雑だったり。時にはネガティブな表現で語られることもある評判を目にして、何から学べば良いか分からなくなってしまうことも。
この記事では、株価指数CFDの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、他の金融商品との違いまでを、図解や比較表を使い初心者の方にも分かりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、ご自身が株価指数CFDを始めるべきか、その判断軸が明確になっているのではないでしょうか。
株価指数CFDという言葉、少し難しく聞こえるかもしれませんね。これは「株価指数」と「CFD」という2つの言葉が合わさったものです。まずはこの2つの基本を、一つずつ紐解いていきましょう。
CFDは、英語の「Contract For Difference」を略した言葉で、日本語にすると「差金決済取引」となります。これは一体どういうことかと言うと、株式や金(ゴールド)といった金融商品の現物そのものを実際に受け渡しするわけではなく、取引を始めたとき(新規注文)と、取引を終えるとき(決済注文)の価格差額だけをやり取りして損益を決める取引方法のことです。
例えば、ある商品の価格が100円の時に「買い」で取引を始め、110円に値上がりした時に「売り」で決済したとします。この場合、差額の10円が利益になります。逆に90円に値下がりした時に決済すれば、差額の10円が損失となるわけです。このように、売買した時の価格差(損益)だけをやり取りする取引がCFDの基本です。
また、差金決済取引の大きな特徴として「レバレッジ」の存在があります。これは、少ない資金(証拠金)を担保として預けることで、その何倍もの大きな金額の取引ができる仕組みです。この仕組みのおかげで、少額からでも効率的に資金を運用することが可能になるのです。レバレッジの光と影、つまりメリット・デメリットについては、後ほど詳しく解説します。
次に「株価指数」です。これは、特定の株式市場に上場している複数の個別株の株価を、一定の計算式に基づいて数値化した指標を指します。いわば、たくさんの優良企業の株をひとまとめにした「パッケージ」商品のようなもの、と考えると分かりやすいかもしれません。
個別株への投資は、その会社の業績や不祥事といった個別の要因に直接影響されます。一方で株価指数への投資は、特定の会社一つではなく、市場の動きそのものに投資するイメージです。これにより、日本経済全体やアメリカ経済全体といった、より大きな視点での投資が可能になります。
株価指数CFD、基本のまとめ
つまり、株価指数CFDとは、『市場全体の動き』に対して『差金決済取引』で投資する金融商品ということです。
株価指数CFDの基本的な仕組みが分かったところで、今度は具体的なメリットに目を向けてみましょう。他の金融商品にはない、株価指数CFDならではの魅力を5つご紹介します。
株価指数CFDの最大のメリットとして、レバレッジを効かせることで少ない証拠金からでも取引を始められる点が挙げられます。例えば、日本の株価指数CFD(日経平均を参照)の場合、最大10倍のレバレッジが利用できます。これにより、本来であれば数十万円必要な取引も、数万円程度の資金からスタートすることが可能です。
一般的な株式投資(現物取引)では、「安く買って高く売る」ことで利益を狙いますよね。しかし、株価指数CFDでは「売り(ショート)」から取引を始めることもできるのです。これは、将来的に価格が下がると予測した場合に有効な手法。相場が下落している局面でも利益を追求できるため、投資のチャンスが格段に広がります。
日本の株式市場は一部のPTS(私設取引市場)を除いて平日の日中しかお取引ができません。ですが、株価指数CFDは世界の主要な市場を対象としているため、ほぼ24時間取引が可能です。日本の市場が閉まっている夜間でも、アメリカやヨーロッパの市場は活発に動いています。また、日本の祝日でも海外市場が開いていれば取引できるため、日中は仕事で忙しい方でも、ご自身のライフスタイルに合わせて取引しやすいのが大きな魅力です。
株価指数は、ご存知の通り多数の企業の株式で構成されています。そのため、株価指数CFDを1つ取引するだけで、自然と分散投資をしているのと同じ効果が得られるのです。もし投資先が一つの企業だけだと、その企業の業績悪化や不祥事によって株価が暴落し、最悪の場合倒産リスクで価値がゼロになる可能性も否定できません。しかし、株価指数であれば、そうした個別企業のリスクを大幅に軽減できます。
当社での株価指数CFDの取引手数料は無料です。ただし、取引コストが完全にゼロというわけではありません。実質的なコストとして、売値と買値の差である「スプレッド」が存在します。また、価格調整額などのポジションを日々保有し続けることで生じるコストもありますので注意が必要です。
もちろん、株価指数CFDにはメリットばかりではありません。注意すべきリスクも存在します。ときとしてネガティブな表現で取り上げられることもある背景には、こうしたリスクを十分に理解しないまま取引を始めてしまうケースが少なくないのです。ここでは、投資を始める前に必ず知っておいていただきたい3つのリスクをご紹介します。
メリットの筆頭に挙げたレバレッジですが、これは大きな利益を狙える反面、予測が外れた場合には損失も同じように大きくなる、まさに諸刃の剣なのです。例えば、10倍のレバレッジをかけている場合、利益が10倍になる可能性がある一方で、損失も10倍に膨らむリスクを背負うことになります。
相場が想定と逆の方向に大きく動いてしまった場合、預けた証拠金を上回る損失が発生し、追加で資金を入金しなければならない事態が発生する可能性もゼロではありません。

CFD取引には、投資家の資金を守るための「ロスカット」という仕組みが備わっています。これは、相場の急変などによって損失が一定の水準に達した際に、さらなる損失の拡大を防ぐために、保有しているポジションが自動的に強制決済される制度です。
具体的には、口座の証拠金維持率(有効証拠金額÷必要証拠金額)が、一定の水準(当社では100%となっています)を下回ると発動します。ロスカットは大きな損失から投資家を保護するための重要な安全装置ですが、同時にご自身の意図しないタイミングでポジションが決済されてしまうことになりますのでご注意ください。
株価指数CFDでは、ポジションを決済せずに翌日に持ち越す(オーバーナイト)と、コストが発生する場合があります。主なコストとして、以下の2つが挙げられます。
「株価指数CFDとFXや先物取引って、結局何が違うの?」これは、多くの方が一度は抱く疑問ではないでしょうか。ここでは、株価指数CFDと他の代表的な金融商品を、さまざまな角度から比較してみます。それぞれの特徴を理解して、ご自身の投資スタイルに合った商品を見つけてください。
株価指数CFDと他の金融商品の違い
| 比較項目 | 株価指数CFD | FX | 先物取引 | 信用取引 | 現物取引 |
|---|---|---|---|---|---|
| 投資対象 | 株価指数 | 為替 | 株価指数、商品価格 | 個別株 | 個別株 |
| レバレッジ | 最大10倍 | 最大25倍 | 銘柄による | 約3.3倍 | なし |
| 取引時間 |
8:00~翌6:15
※夏時間帯7:00~翌5:15
|
7:00~翌6:50
※夏時間帯6:00~翌5:50
|
8:45~15:45
17:00~翌6:00
|
9:00~11:30、
12:30~15:30
|
9:00~11:30、
12:30~15:30
|
| 決済期限 | なし | なし | あり(限月) | 6か月 | なし |
| 「売り」からの取引 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 不可 |
| 配当など | 権利調整額 | スワップポイント | なし | 配当調整額 | なし |
上の比較表を見ても、「結局、自分にはどれが合っているんだろう?」と迷ってしまう方のために、目的別のおすすめ投資手法をまとめてみました。
→ 株価指数CFD or FX
◎レバレッジを効かせて少額から始められ、下落相場でも利益を狙えるのがこの2つの特徴です。世界経済の大きな流れに投資したいなら株価指数CFD、為替の動きに注目するならFXが第一候補になるのではないでしょうか。
→ 株価指数CFD or FX or 現物株式
◎これらの商品は決済期限がないため、ご自身のタイミングでじっくりと取引戦略を練ることができます。先物取引のように、期限を気にする必要がありません。
株価指数CFDを使えば、世界各国の代表的な株価指数に投資することができます。ここでは、特に人気が高く、取引量の多い代表的な銘柄をいくつかご紹介します。それぞれの指数のキャラクターを知ることで、ご自身の投資戦略に合った銘柄が見えてくるのではないでしょうか。
フィリップ証券の株価指数CFD銘柄、それぞれの特徴を比較!
| 銘柄名 | 対象国 | 指数の主な特徴 |
|---|---|---|
|
円建て日本株指数
(JPX/JPY)
|
日本 | 東証プライム上場の代表的な225銘柄で構成。日本を代表する株価指数であり、日本経済全体の動向を示す指標として広く認知されています。 |
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ドル建て米株指数
(DJI/USD)
|
アメリカ | 米国の主要な産業を代表する優良企業30銘柄で構成される株価指数。世界で最も有名で、米国経済の動向を測る上で重要な指標です |
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ドル建てSP500指数
(SPX/USD)
|
アメリカ | ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する代表的な500銘柄で構成。米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、多くの機関投資家が運用指標としています。 |
|
ドル建てナスダック指数
(NDX/USD)
|
アメリカ | NASDAQに上場する金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄で構成。ハイテク企業やIT関連企業の比率が高いのが特徴です。 |
株価指数CFDの仕組みや特徴が理解できたら、いよいよ実践です。ここでは、初心者の方でも迷わず進められるよう、口座開設から取引開始までの流れを3つのステップでシンプルに解説します。
申し込みはオンラインで行っていただきます。
マイナンバーカードをお持ちの場合にはお手元にご用意のうえお申込を進めていただくとスムーズに完結できます。マイナンバーカードをお持ちでない場合には、郵送で住民票の写し等を送付いただくことになりますので、一定のお時間がかかります。
オンラインまたは郵送でお手続きいただいたあとに、口座開設審査をさせていただき、審査完了後にご連絡させていただきます。最短で1-2営業日程度でIDとパスワードがメールで届きます。
CFD口座の開設が完了したら、次は取引するための証拠金を入金します。入金方法は、銀行振込とオンラインでのクイック入金の2通りがありますが、お手続き後に口座に即時反映となるクイック入金のご利用をおすすめしております。
お取引を始める前に、ご自身が取引したい銘柄(日経平均CFDなど)の現在の価格と、最低証拠金を必ず確認ください。レバレッジ10倍の場合、必要証拠金は提示されているレートの10%となりますので、ある程度の目安になるのではないでしょうか。ロスカットのリスクを考えると、最低限必要な証拠金よりも多めの金額を入金しておくことを強くおすすめします。
証拠金の入金が確認できたら、いよいよ注文です。MT5取引画面(PC版またはスマホ版)にログインし、取引したい銘柄(当社CFDでの日本株指数の場合には「JPXJPY.ps01」)を選びます。
今後の価格が上がると予測するなら「買い注文」、下がると予測するなら「売り注文」を出しましょう。その際に、どれくらいの数量(ロット数)で取引したいかを指定します。注文が成立(約定)すれば、ポジションを持ったことになり、あなたの取引が始まります。
フィリップ証券での株価指数CFD取引の特徴をご紹介します。

世界基準の高機能ツール「MT5」を使いながら、FXだけでなく日経平均CFDも取引できるのがフィリップ証券の大きな強みです。MT5は、豊富なテクニカル指標を標準搭載しているのはもちろん、EA(Expert Advisor)と呼ばれるプログラムを使った自動売買にも対応。これにより、ご自身の取引戦略をシステム化し、24時間チャンスを逃さない取引も夢ではありません。
また、フィリップ証券は創業100年を超える老舗としての信頼と、充実したサポート体制も心強いポイントです。操作が不安な方や、まずは取引の感覚を掴みたいという方は、1ヶ月間無料でじっくり練習できる「デモ口座」から始めてみることをおすすめします。
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ここまで、株価指数CFDの基本的な仕組みからメリット・デメリット、他の金融商品との違いまでを詳しく見てきました。最後に、この記事の重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
株価指数CFDは、確かにリスクもあります。しかし、それを正しく理解し、ご自身の資金管理を徹底すれば、初心者にとっても世界経済の成長を捉えるための有効な投資手段となり得るのです。
もし「ちょっと試してみたいかも」と思われたなら、まずは無料で利用できるデモ口座(こちら)で、高機能ツールMT5の操作性を体験してみてはいかがでしょうか。実際の資金を使わずに取引の練習ができるので、CFD取引の世界を感じる一歩となるのではないでしょうか。