『一目均衡表』と聞くと、多くの人が下記のチャートを頭に浮かべると思います。
ローソク足に5本の線で描かれた図です。この5本の線の考え方については前回に解説しました。
でも、一目均衡表にはこの5本の線よりも更に重要な考え方が存在するのです。
一つは「時間論」です。まさしく一目均衡表の心臓部と言っても過言ではありません。チャートの分析に時間を取り入れているのです。
時間論には大きく分けて『基本数値』と『対等数値』という考え方が存在します。
どちらが重要かと言えば、対等数値の方が重要と言われています。
この時間論の考え方については、回を変えて詳しく解説したいと思います。
二つ目は「波動論」です。この考え方には
I波動、V波動、N波動、P波動、Y波動といったものがあります。これらについて後述します。
そして、3つ目は「水準論」です。これは別名「価格観測論」とも言い、目標数値などを計算する時に使います。
代表的なものに、E計算値、N計算値、V計算値があります。
・I波動
これは、『上げ』、『下げ』といった値動きを表します
上昇しているI波動、下落をしているI波動。
・V波動
上述したI波動が合体するような形です。つまり、上昇と下落、下落と上昇の組み合わせになります。この形『V』の形に似ているので、V波動と呼ばれます。
・N波動
V波動にまた一つI波動が加わります。上げ・下げ・上げ、下げ・上げ・下げといった具合にI波動が3つ繋がり『N』の形になるのでN波動と言います。
そして、最後のN波動も長い視点で見ると、上昇のI波動、下落のI波動と観ることが出
来ると考えるのです。
つまり、相場はこれらの波動の組み合わせで成り立っている、ということになるのです。
他にも、P波動とY波動があります。
・P波動
P波動は値動きがアルファベットの『P』の形に似ているのでp波動と言います。実は、チャート分析でいう『三角もち合い』とほぼ同じ形と言っていいでしょう。
・Y波動
Y波動はアルファベットの『Y』の上の部分が倒れたような形となっています。上述したP波動が先端に向かった値動きが小さくなる、すなわち、煮詰まってくる動きに対して、Y波動は値動きが広がっていく形となります。そして、いずれ、どちらかの方向に大きく動いていく、という波動です。
P波動に比べるとなかなか遭遇する機会が少ないです。
上図はドル円の日足です。2025年の夏に140円台後半でもち合った形がY波動であった
と考えています。
次回は、水準論について解説いたします。
川口 一晃(オフィスKAZ代表取締役)
1986 年銀行系証券会社に入社。銀行系投資顧問や国内投信会社で11年間ファンドマネージャーを務める。
2004年10月に独立してオフィスKAZ 代表取締役に就任。