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幅広く学ぶ、TradingViewのすべて

 

第12回描画ツール②応用(便利機能紹介)

世界中の投資家に人気のチャートツールであるTradingViewに関する基礎知識を学び、使いこなしていくためにその多彩な機能や使い方を紹介していきます。

 

1.描画ツールの便利機能紹介

前回はTradingViewに搭載されている描画ツールの基礎について紹介しました。今回は描画ツールを使う際に便利な機能を紹介します。描画の便利機能は、主に左側パネルの描画ツールアイコンの下に配置されています。
描画ツールを利用する際にこれらを組み合わせて使うことで、チャート分析の作業効率をさらに上げてくれるはずです。

 

2.描画ツールバーと便利なモード設定

シンボルやインジケーターと同様に、よく使う描画ツールには名前横にある星マークにチェックを入れて、お気に入りに追加しておきましょう。
お気に入りに追加した描画ツールは、左側パネル下にある星マークにチェックを入れることで表示されるツールバーに追加されます。このツールバーは、チャート画面の好きな場所に配置でき、描画ツールをすぐに選択できるようになります。

描画作業時に使いたい機能が「マグネットモード」と「描画モードの維持」です。
マグネットモードは、描画の際に配置する起点や描画の移動先を決めるときに、カーソル近くにある価格バーのOHLC値(始値・高値・安値・終値)のポイントに自動で吸着してくれます。トレンドラインで高値同士を結ぶ場合など、より正確な描画をしたいときにおすすめです。マグネットモードは、OHLC値への吸着の強弱を選ぶことができます。

描画モードの維持は、チェックを入れると描画の連続操作ができます。1つ描画するごとにあらためて描画ツールを選択するという手順を省略できるので、複数の水平線をまとめて描画するときなど描画作業を繰り返したい時におすすめです。

 

3.一括管理にはオブジェクトツリー

チャート上にある複数の描画をまとめて管理したい場合は、オブジェクトツリーを活用すると便利です。
オブジェクトツリーは、チャート画面右側パネルの下にあるアイコンから開くことができます。現在のチャートに表示されているシンボルやインジケーターの情報とともに、描画オブジェクトを一覧で確認することができます。オブジェクトツリーからは、描画の非表示や削除ができるうえに、名前をクリックすることでその描画オブジェクトを選択状態にすることもできます。値を参照して常に表示されるインジケーターと違い、非表示や時間経過によって置き去りになりやすい描画オブジェクトは、ここから確認・把握するのが便利です。

 

4.終わりに

描画は、チャート分析の中でも操作の多い作業になりがちです。より綿密に頻繁にチャート画面を更新していく場合には、今回紹介した機能を駆使することが大切になってきます。
また日々のアップデートで、TradingViewの機能は改良されたり新機能が追加されていきます。これらの便利な機能を最大限に活用して、チャート分析をより快適に行っていきましょう。