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幅広く学ぶ、TradingViewのすべて

 

第16回バーのリプレイとデモトレード

世界中の投資家に人気のチャートツールであるTradingViewに関する基礎知識を学び、使いこなしていくためにその多彩な機能や使い方を紹介していきます。

 

1.過去のチャートから値動きを再現

TradingViewにはチャートを過去に遡り、バーの値動きを再生できる「バーのリプレイ」機能があります。世界中の金融商品の過去チャートをリプレイできるだけでなく、さらにトレードの練習をすることができます。この機能によってリアルタイムの相場分析だけでなく、過去の相場も検証しやすく便利になっています。
今回は、TradingViewのリプレイについてご紹介します。

 

2.リプレイの使い方

バーのリプレイは、チャート画面上部のパネルから開始できます。
アイコンをクリックすると、チャート上にハサミマークの付いた青い垂直線が表示されます。この垂直線をリプレイを開始したい日時に合わせてクリックすると、垂直線より右側のバーが非表示になり、垂直線を置いた位置までチャートが過去に遡ります。

ここからチャート下に表示される操作パネルの再生ボタンを押すと、値動きが再生されていきます。バーが最後(現在値)まで到達するとリプレイは終了します。
操作パネルでは再生、一時停止、速度変更などの操作ができます。「ジャンプする」を選択することで再びハサミマークの青い垂直線が表示され、リプレイの開始位置を変更することが可能です。

リプレイ中もほとんどの描画やインジケーターが使用できます(リプレイ中に表示したオブジェクトは終了後も残ります)。バーのリプレイは手動で1本ずつ進めることもでき、じっくりと過去相場の値動きを確認・検証することに向いています。
またリプレイで遡れる範囲はバーの本数で換算されており、アカウントのプランと遡るチャートの時間足により異なるため、上位のプラン・上位時間足になるほど過去のバーからリプレイが可能になっています。

 

3.過去相場を使ったデモトレード

操作パネルの右側には注文ボタンが配置されていて、リプレイ中のバーを対象に成行注文での簡易的なデモトレードができます。リプレイの仕様上、注文のタイミングは全て終値ベースで行われます。

実行した注文情報はチャート上に表示され、トレード中の損益は注文ボタンの横に表示されます。
リプレイが終了すると、トレードの結果がポップアップで確認できます。ポップアップには「利益/損失」「成功率」「最大利益のトレード」の3項目が表示されます。

 

4.終わりに

pバーのリプレイは、過去相場を検証する際に将来のバーが非表示になる、値動きを自由な速度で再生できる、簡易的なデモトレードが行える、といった点が他のチャートツールにはない特徴的な機能です。また、あらゆる金融商品のチャートでリプレイ機能が利用できるのも大きな魅力です。
長期チャートで自分のトレードや分析の検証を行ったり、短期時間軸でその日の値動きを復習するなど、さまざまな使い方が考えられる便利な機能ですので、ぜひ活用してみてください。