【米国ウィークリー 2020年12月29日号(2020年12月28日作成)】銘柄ピックアップ

 

■銘柄ピックアップ

フリーポート・マクモラン(FCX

市場:NYSE・・・2021/1/222020/124Q10-12月)の決算発表

・1987年設立。世界的鉱業会社で米アリゾナ州を本拠地とする。米モレンチ鉱物地区、ペルーのセロベルデ鉱山のほか、世界最大の銅・金鉱床の1つであるインドネシアのグラスベルグ鉱山を運営。

・10/22発表の2020/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比22.1%増の38.51億USD、純利益が3.29億USDと前年同期の▲2.07億USDから黒字転換。銅の単位当たり平均販売価格が同15%強上昇、金の同価格が同28%上昇のほか、銅の販売量が同6.7%増だったことが増収に寄与した。

・会社計画は、銅販売量が20年度31.8億ポンド、21年度38.5億ポンド、22年度42億ポンド。金販売量が20年度80万オンス、21年度140万オンス、22年度160万オンス。アリゾナでの銅鉱石の採掘開始、および中国インフラ投資や世界的EVシフトに伴う銅需要増が寄与する見通し。ゴールドマン・サックスは21年度LME銅先物平均価格を1トン当たり8,625USD(12/24終値7,787USD)と見込む。(李)

 

フェデックスFDX) 

市場:NYSE・・・2021/3/182021/53Q2020/12-2021/2)の決算発表

・1971年創業の世界最大の物流会社。航空貨物のFedEx Express、地上貨物のFedEx Ground、小口配送のFedEx Feight、様々なバックオフィス業務を取り扱うFedEX Serviceを主な事業セグメントとする。

・12/17発表の2021/5期2Q(9-11月)は、売上高が前年同期比18.7%増の205.63億USD、純利益が同2.2倍の12.26億USD。FedEx Expressが同14.1%増収(103.68億USD)、FedEx Groundが同38.2%増収(73.44億USD)と堅調に伸びた。輸送量拡大や送料値上げが人件費増加(同19.4%増)を吸収。

・コロナ禍の影響が不透明として2021/5通期の会社見通し発表を見送ったが、来年1/4より実施予定の米国内の急送や陸送など主要サービス一斉値上げに伴う輸送費用増のサービス価格への転嫁により、3Q業績への好影響が期待される。米国内Eコマースの小包は2019年の1日当たり3,500万個から2016年に約3倍に増えるほか、新型コロナワクチン輸送も業績に寄与すると見込まれる。(李)

 

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG

市場:NYSE・・・2021/1/202021/62Q10-12)の決算発表

・1837年設立の世界最大の一般消費財メーカー。洗剤・家庭用品などのファブリック・ホームケア、化粧品などのビューティのほか、グルーミング、幼児・女性・家族ケア、ヘルスケアの5部門を営む。

・10/20発表の2021/6期1Q(7-9月)は、売上高が前年同期比8.5%増の193.18億USD。純利益が同19.0%増の42.77億USD。内部売上高では、ファブリック・ ホームケア部門が同14%増収、ビューティ部門が同7%増収と好調。消費者の衛生への意識の高まりが清掃用品などの販売増に繋がった。

・通期会社計画を上方修正。為替変動や事業買収・売却などの影響を除く内部売上高を前期比4-5%増(従来計画2-4%増)、調整後コアEPSを同5-8%増(同3-7%増)とした。また、自社株買い規模を当初の60-80億USDから70-90億USDに引上げ。1Q売上高に占めるEコマース事業構成比が11%台とコロナ禍以前から約2倍に上昇。Eコマース事業加速の業績寄与が期待される。(李)

 

ターゲット(TGT) 

市場:NYSE・・・2021/3/32021/14Q2020/11-2021/1)の決算発表を予定

・1902年設立。米国内にディスカウント百貨店チェーン「Target」など1,871店舗を展開。雑貨や生活必需品、食品など幅広い商品を提供する。売上高のうち約3分の1が自社ブランド製品である。

・11/18発表の2021/1期3Q(8-10月)は、売上高が前年同期比21.3%増の226.3億USD、純利益が同41.9%増の10.14億USD。既存店売上高が同20.7%増と市場予想(同11.2%増)を上回った。うち、実店舗が同9.9%増に対し、オンライン販売の「target.com」が同2.5倍強と全体の増収に寄与した。

・通期会社業績予想の公表を見送った。9M(1-9月)増収分105.1億USDのうち約61%がオンライン販売だったなか、3Qの即日受け取りサービスが同3.2倍とオンライン販売を押し上げた。また、3Q期間の来店者数が同4.5%増に加え、1回当たり平均購入金額が同15.6%増だった。同社は4Qから生鮮・冷凍食品の即日受取りサービスを開始し、オンライン販売拡大に一層注力する方針だ。(李)

 

Unity Software IncU

市場:NYSE・・・2021/3/182020/124Q10-12月)の決算発表を予定

・2005年に設立。ゲーム開発言語の「Unity」を展開。開発者向けプラットフォームを提供する「開発ソリューション」とユーザー獲得支援の「運用ソリューション」を2大事業部門とする。9/18に新規上場。

・11/12発表の2020/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比53.3%増の2.01億USD、Non-GAAPの調整後純利益が▲3,521万USDから▲1,296万USDに縮小。3QにPlayStation4およびWindowsPCで顧客企業が開発したオンライン対戦アクションゲーム「Fall Guys」が1,000万部販売のヒットとなった。

・通期会社計画は、売上高が7.52-7.56億USD(前期5.42億USD)、調整後の営業利益が▲6,600-

▲7,100万USD(同▲9,462万USD)、調整後の営業利益率が▲9.0%(同▲17.5%)。年間10万USD超の顧客開発企業数が前年同期比33.6%増、かつ売上高全体の7割強を占めた。ゲームのプラットフォームの違いに関わらず開発できる強みを生かし、サブスクリプション収益拡大が期待される。(李)

 

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズZM

市場:NASDAQ・・・2021/3/42021/14Q2020/11-2021/1)の決算発表を予定

・2011年設立。クラウドを使用したWeb会議サービスを提供。ビデオ・オンライン会議、チャット、レコーディングなどを組み合わせ、主にネット上でのコミュニケーション・ソフトウェアを提供する。

・11/30発表の2021/1期3Q(8-10月)は、売上高が前年同期比4.7倍の7.77億USD、Non-GAAPの調整後純利益が同11.8倍の2.97億USD。従業員10人超の顧客が同5.9倍の433,700社、前四半期比で17%増。直近1年間で10万USD超を支出の顧客が同2.4倍の1,289件、前四半期比で30.5%増。

・通期会社計画を上方修正。売上高を25.75-25.8億USD(従来計画23.7-23.9億USD)、調整後EPSを2.85-2.87USD(同2.40-2.47USD)に引き上げた。教育機関のユーザーを約12万5千件擁するなか、新型コロナワクチン普及により多くが対面授業に戻る見通しに伴う減収の懸念に対し、欧州重視のほかシンガポールのデータセンター容量を2倍に拡張するなどアジア重視の方針も示した。(李)

(※)決算発表の予定は12/25現在であり、変更される可能性があります

 

PDF版

 

留意事項
  1. 上場有価証券等のお取引の手数料は、国内株式の場合は約定代金に対して上限1.265%(消費税込)(ただし、最低手数料2,200円(消費税込)、外国取引の場合は円換算後の現地約定代金(円換算後の現地約定代金とは、現地における約定代金を当社が定める適用為替レートにより円に換算した金額をいいます。)の最大1.10%(消費税込)(ただし、対面販売の場合、3,300円に満たない場合は3,300円、コールセンターの場合、1,980円に満たない場合は1,980円)となります。
  2. 上場有価証券等は、株式相場、金利水準等の変動による市場リスク、発行者等の業務や財産の状況等に変化が生じた場合の信用リスク、外国証券である場合には為替変動リスク等により損失が生じるおそれがあります。また新株予約権等が付された金融商品については、これらの権利を行使できる期間の制限等があります。
  3. 国内金融商品取引所もしくは店頭市場への上場が行われず、また国内において公募、売出しが行われていない外国株式等については、我が国の金融商品取引法に基づいた発行者による企業内容の開示は行われていません。
  4. 金融商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、お取引に際しては、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料をよくお読みください。

 

免責事項
  1. この資料は、フィリップ証券株式会社(以下、「フィリップ証券」といいます。)が作成したものです。
  2. 実際の投資にあたっては、お客様ご自身の責任と判断においてお願いいたします。
  3. この資料に記載する情報は、フィリップ証券の内部で作成したか、フィリップ証券が正確且つ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性又は完全性を保証したものではありません。当該情報は作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。この資料に記載する内容は将来の運用成果等を保証もしくは示唆するものではありません。
  4. この資料を入手された方は、フィリップ証券の事前の同意なく、全体または一部を複製したり、他に配布したりしないようお願いいたします。

アナリストのご紹介 フィリップ証券リサーチ部

笹木和弘プロフィール笹木 和弘
フィリップ証券株式会社:リサーチ部長
証券会社にて、営業、トレーディング業務、海外市場に直結した先物取引や外国株取引のシステム開発・運営などに従事。その後は個人投資家や投資セミナー講師として活躍。2019年1月にフィリップ証券入社後は、米国・アセアン・日本市場にまたがり、ストラテジーからマクロ経済、個別銘柄、コモディティまで多岐にわたる分野でのレポート執筆などに精力的に従事。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト(CIIA®)。

 

アセアン・米国株、個別銘柄のリサーチレポート承ります
世界経済のけん引役と期待されるアセアン(ASEAN:東南アジア諸国連合)。そのアセアン各国で金融・証券業を展開し、マーケットを精通するフィリップグループの一員である弊社リサーチ部のアナリストが、市場の動向を見ながら、アセアン主要国(シンガポールタイマレーシアインドネシア)の株式市場を独自の視点で徹底解説します。

レポート・コメント提供の他、メディア出演依頼等はこちらから。お気軽にご連絡下さい。

 

お知らせ

 

フィリップ証券では現在中途中途採用を募集しております