【米国ウィークリー 2020年12月22日号(2020年12月21日作成)】銘柄ピックアップ

 

■銘柄ピックアップ

カプリ・ホールディングス(CPRI

市場:NYSE・・・2021/2/52021/33Q10-12月)の決算発表

・1981年設立の衣料品・アクセサリーのデザイン会社。米著名ファッションデザイナーのマイケル・コース氏に由来するブランドを擁するほか、「ジミーチュウ」および「ヴェルサーチ」のブランドを買収。

・11/5発表の2021/3期2Q(7-9月)は、売上高が前年同期比23.0%減の11.10億USD、Non-GAAPの調整後純利益が同22.6%減の1.37億USD。ブランド別ではマイケルコースが同27.2%減収、ヴェルサーチが同14.5%減。前四半期比は、約2.5倍の増収、調整後純利益が▲1.56億USDから黒字転換。

・コロナ禍を背景に、2021/3通期の業績ガイダンスを見送った。Eコマース「michaelkors.com」への注力で、3Qのネット販売が前年同期比約60%増と2Qの同約30%増から加速。今後数年かけて北米売上高のEコマース比率を40-50%へ引き上げる方針。また、中国市場は、3Qが同10%後半の増収見通しのほか、中国人女優をブランド・アンバサダーとして招聘し本格的に市場を開拓する方針。(李)

 

データドッグDDOG

市場:NASDAQ・・・2021/2/122020/124Q10-12月)の決算発表

・2010年設立。クラウドサービスの監視・分析プラットフォーム。SaaS型プラットフォームを通じてインフラストラクチャーやアプリケーション・パフォーマンスの監視、ログ管理を提供。19年9月に新規上場。

・11/10発表の2020/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比61.3%増の1.55億USD、Non-GAAPの調整後純利益が同約20倍の1,599万USDといずれも市場予想を上回った。毎年繰り返し発生する見込み収益であるAAR(年間経常収益)が100万USD以上となる大口顧客は、同52.3%増(1,107社)。

・2020/12期4Q(10-12月)会社計画は、売上高の中心値が前年同期比43.0%増の1.62-1.64億USD、調整後EPSが0.01-0.02USD(前期実績0.03USD)と増収減益。今年8月のユーザー向け会議「DASH」で8つの新製品を発表。3Q末の顧客数が同37.9%増となったなか、既存客の深堀りに伴い複数製品の契約顧客割合が前年同期の50%から71%に上昇。3Q増収分のうち約60%が既存客だ。(李)

 

ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー(DIS

市場:NYSE・・・2021/2/42021/91Q10-12)の決算発表

・1920年代にアニメスタジオとして発足。世界最大のエンターテインメントおよびメディア企業で、テレビ放送をはじめ、映画・ゲーム制作、テーマパーク・リゾートの運営など幅広い事業を手掛ける。

・11/12発表の2020/9期4Q(7-9月)は、売上高が前年同期比23.1%減の147.07億USD、継続事業からの純利益が前年同期の7.77億USDから▲7.10億USDへ赤字転落。動画配信事業が同40.8%増収だったが、テーマパーク事業が同61.2%減収だった。前四半期比では24.9%増収と改善を示した。

・コロナ禍の影響が不透明なため、2021/9期に係る会社計画を非開示とした。12/10の動画配信サービス「Disney+」会員者数は3Q末比51%増の8,680万人となり、ドラマやスポーツ番組配信を含めて1億3,710万人とネットフリックスNFLXの約7割の水準に達した。また、放映中の人気映画を同時にDisney+で公開する方針を示し、Disney+会員数の2024年9月末目標を3.0-3.5億人とした。(李)

 

マイクロン・テクノロジー(MU

市場:NASDAQ・・・2021/1/72021/81Q9-11月)の決算発表を予定

・1978年創業。DRAM、NAND、NORおよび3D XPointメモリーを製造する唯一の企業。コンピュータ&ネットワーキング(CNBU)、データセンターから自動車向けまで幅広いメモリーソリューションを提供。

・9/29発表の2020/8期4Q(6-8月)は、売上高が前年同期比24.4%増の60.56億USD、Non-GAAPの調整後純利益が同1.9倍の12.29億USD。部門セグメント別ではCNBU部門が前年同期比58.7%増収と業績に寄与。製品別の前四半期比では、NANDが8%減収だったが、主力のDRAMが22%増収。

・2021/8期1Q(9-11月)会社計画は、調整後売上高が50-54億USD(前年同期51.44億USD)、調整後粗利率が26.5-28.5%(同27.3%)。半導体市況に関し2021年のDRAM需要の会社見通しが前年比20%増、NAND需要が同30%増。4Q売上高の1割を占めるファーウェイへの出荷停止で9-11月期は痛手を受ける見込みだが、AI、5G、IoT関連の引合いが堅調のため、2Q以降は回復の見通し。(李)

 

ニューコアNUE

市場:NYSE・・・2021/1/282020/124Q10-12月)の決算発表を予定

・1958年に設立の米鉄鋼最大手で世界最大の電炉メーカー。熱延・冷延鋼板、鋼板、構造用鋼、鋼棒の製造を手掛ける。スクラップを電炉で溶かし、北米最大のスクラップリサイクル業者でもある。

・10/22発表の2020/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比9.8%減の49.28億USD、純利益が同29.7%減の1.93億USD。1トン当たり平均販売価格が同7%下落、出荷量が同2.9%減だったことが響いた。前四半期比では、出荷量が16.2%増、稼働率も15%ポイント上昇83%と業績改善を示した。

・12/17発表の2020/12期4Q(10-12月)会社計画は、調整後EPSが1.15-1.20USD(前年同期0.35USD)である。鋼板や板圧延機の販売価格上昇、および過剰設備の縮小に伴う原材料セグメントの利益率改善により前四半期比の収益増を見込む。また、世界鉄鋼協会によると20年10月の世界粗鋼生産量が前年同月比7.0%増。米次期政権でも、大規模インフラ投資の実現が期待されよう。(李)

 

携程旅行網[トリップドットコムグループ]TCOM

市場:NASDAQ/ADR・・・2021/3/182020/124Q10-12月)の決算発表を予定

・1999年設立の中国オンライン旅行会社最大手。世界200ヶ国で140万件の提携ホテル、200万ルートのフライト、5,000以上の都市を網羅し、会員数は4億人超に上る。2003年にNASDAQに上場した。

・12/1発表の2020/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比47.8%減の54.64億元、営業利益が同64.8%減の7.9億元、Non-GAAPの調整後純利益が同38.2%減の13.99億元。前四半期比では、中国国内旅行の回復を受けて、売上高が2Q比で72.8%増、営業利益が▲6.88億元から黒字転換。

・2020/12期4Q(10-12月)の売上高会社予想は前年同期比37-42%減とコロナ禍が長引く影響を受けると見込む。中国10月の国慶節大型連休の国内観光客数が前年同期比21%減(6.37億人)だが、北京が同8.4%増(998万人)など一部の都市は前年を上回った。移動制限が厳しい海外は不振が続くものの、国内でのコロナ禍沈静化に伴い国内向けサービスに一層注力する方針である。(李)

 

(※)決算発表の予定は12/18現在であり、変更される可能性があります

 

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笹木和弘プロフィール笹木 和弘
フィリップ証券株式会社:リサーチ部長
証券会社にて、営業、トレーディング業務、海外市場に直結した先物取引や外国株取引のシステム開発・運営などに従事。その後は個人投資家や投資セミナー講師として活躍。2019年1月にフィリップ証券入社後は、米国・アセアン・日本市場にまたがり、ストラテジーからマクロ経済、個別銘柄、コモディティまで多岐にわたる分野でのレポート執筆などに精力的に従事。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト(CIIA®)。

 

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