【米国ウィークリー2019年8月14日号(2019年8月13日作成)】銘柄ピックアップ

 

アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG

市場:NYSE・・・2019/10/312019/123Q7-9月)の決算発表を予定

 

・1919年創業。世界有数の規模を誇る保険グループで、80以上の国・地域で保険事業を展開。損害保険、生命保険、退職給付およびその他の金融サービスなど、幅広いサービス提供している。

・8/7発表の2019/12期2Q(4-6月)は、総収益が前年同期比8.0%増の125.61億USD、純利益が同17.6%増の11.02億USD。調整後EPSは1.43USDと市場予想の1.15USDを上回った。信用スプレッドの引き締まりや活況な株式市場、保有株式のIPOなどにより純投資収益が同19.4%増と伸びた。

・ホーガンEVPによると、2019/12通期の調整後税引前利益は前期から横ばいとなる見通し(前期:31.58億USD)。2Qは損害保険部門の保険引受損益が1.47億USDと2四半期連続の黒字。同部門はここ数年、予想を上回るコストが重荷となっていた。デュパロウCEOは、「同部門の保険引受損益は引き続き通期での黒字達成に向けた軌道にある」と指摘。損害保険部門の安定化に期待。(増渕)

 

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD

市場:NASDAQ・・・2019/10/232019/123Q7-9月)の決算発表を予定

 

・1969年設立の半導体企業。スタンドアロンデバイスおよび加速処理ユニットへの組み込み用x86マイクロプロセッサー、単体・統合GPU、プロフェッショナルGPU、セミカスタムSoCなどを手掛ける。

・7/30発表の2019/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比12.8%減の15.31億USD、純利益が同69.8%減の3,500万USD。コンピューティングおよびグラフィック分野で売上が落ち込んだ。調整後EPSは0.08USDと市場予想の0.07USDを上回った。粗利益率は41%と前年同期から4%pt改善した。

・2019/12期2Q(4-6月)会社計画は、売上高が17.50-18.50億USD(前年同期比約18%増)、非GAAP粗利益率が43%。通期会社計画は、売上高が前期比1桁台中盤の伸び率、非GAAP粗利益率が42%。同社は8/7のイベントで、新型サーバー・プロセッサーEPYCは最大64コアとなり、7nmプロセスが採用されると説明。より高価なインテル(INTD製品を上回る性能をアピールした。(増渕)

 

ブッキング・ホールディングス(BKNG

市場:NASDAQ・・・2019/11/72019/123Q7-9月)の決算発表を予定

 

・1997年創業。1998年にpriceline.comとして会社設立。Booking.com、KAYAK、priceline、agoda.com、Rentalcars.com、OpenTableの6ブランドのもと、オンライン旅行業を行う。230ヵ国で事業展開。

・8/7発表の2019/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比8.8%増の38.50億USD、純利益が同0.1%増の9.79億USD。税調整など特別項目を除く調整後純利益は同2.4%増の10.28億USD。調整後EPSは23.59USDと市場予想の22.66USDを上回った。夏の旅行シーズンのスタートが堅調だった。

・2019/12期3Q(7-9月)会社計画は、予約室数が前年同期比6-8%増、旅行予約総額が同1.5-3.5%増(為替変動を除くベースで同3-5%増)、純利益が18.25-18.65億USD、EPSが42.60-43.60USD、調整後純利益が18.70-19.10億USD、調整後EPSが43.60-44.60USD、調整後EBITDAが24.00-24.50億USD。8/7には旅行先についての情報サービスAgoda Travel Guidesを開始。(増渕)

 

ケロッグ(K

市場:NYSE・・・2019/10/292019/123Q7-9月)の決算発表を予定

 

・1906年設立の食品メーカー。Kellogg’sなどのシリアル、および冷凍食品などのインスタント食品の製造と販売を手掛け、世界180ヵ国以上で販売している。2018/12期まで14年連続で増配中。

・8/1発表の2019/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比3.0%増の34.61億USD、EPSが同50.9%減の0.84USD、事業売却の影響を除く調整後EPSが同13.2%減の0.99USD。2018/5に取得したナイジェリア投資に係る金利費用増が響いた。現金および現金同等物は同32.3%増の3.40億USD。

・2019/12通期会社計画(為替の影響を除く)は、売上高が前期比2%減から1%増、調整後EPSが同10-11%減である。市場予想に基づく2019/12期の1株当り配当(2.31USD)で計算した配当利回り(8/12終値基準)は3.75%。「脱炭水化物・脱脂肪」の健康志向の流れに合わせて積極的にブランドポートフォリオの入替えを行う戦略により、配当の持続的な成長を期待できよう。(笹木)

 

PTCPTC

市場:NASDAQ・・・2019/10/232019/94Q7-9月)の決算発表を予定

 

・1985年設立。製品ライフサイクル管理(PLM)関連のソフトウェアおよびサービスを手掛け、製造業向けに複雑な製品の設計・運用に使用される。産業用IoTプラットフォームThingsWorkを提供。

・前年同月での比較のため旧会計基準(ASC605)に基づくと、7/24発表の2019/9期3Q(4-6月)は売上高が前年同期比2.4%増の3.22億USD、営業利益が同50.2%増の3,237万USD、Non-GAAPの営業利益が同8.2%増の5,626万USD。サブスクリプション継続課金収入の伸びが業績に貢献した。

・同社は2018/10に新会計基準(ASC606)を採用。旧会計基準に基づくと2019/9通期会社計画は売上高が前期比5.3-5.9%増の13.07-13.15億USD、Non-GAAPのEPSが同19.3-22.8%増の1.73-1.78USD。同社の産業用IoTプラットフォームや3DのCADソフトウェアは、来たる5G通信時代において製造業のビジネス改革を支える基盤として躍進する可能性があるものと期待される。(笹木)

 

ゾエティス(ZTS

市場:NYSE・・・2019/10/312019/123Q7-9月)の決算発表を予定

 

・2012年にファイザー(PFEから分離して設立。65年の歴史を持つグローバルなアニマルヘルス企業で、家畜およびコンパニオンアニマル(ペット)用の医薬品、ワクチン、検査機器などを手掛ける。

・8/6発表の2019/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比9.3%増の15.47億USD、純利益が同3.4%減の3.71億USD。パーチェス法による調整額や買収関連費用などを除く非GAAPベースの調整後純利益は同16.3%増の4.36億USD。調整後EPSは0.90USDと市場予想の0.82USDを上回った。

・通期会社計画を上方修正。売上高を61.00-62.25億USDから61.75-62.75億USDへ、調整後EPSを3.42-3.52USDから3.53-3.60USDへ、調整後純利益を16.50-17.00億USDから17.00-17.35億USDへ引き上げた。為替変動およびAbaxis買収を除くオーガニックベースで5.5-7.0%増収を見込む。調整後費用率は31-32%から30-31%へ引き下げた。調整後EPSの市場予想は3.49USDだった。(増渕)

 

(※)決算発表の予定は8/12現在であり、変更される可能性があります

 

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笹木和弘プロフィール笹木 和弘
フィリップ証券株式会社:リサーチ部長
証券会社にて、営業、トレーディング業務、海外市場に直結した先物取引や外国株取引のシステム開発・運営などに従事。その後は、個人投資家として活動する一方、投資セミナー講師としても活躍。テクニカル分析を得意とし、以前よりTwitterで米国市場関係者のアカウントをフォローし米国市場動向にも詳しい。アセアン諸国に長期滞在経験もあり、実用タイ語検定3級資格を保有するタイ通でもある。2019年1月にフィリップ証券入社、日本・米国・アセアン市場をカバー。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト(CIIA®)。

 

増渕透吾プロフィール増渕 透吾
フィリップ証券株式会社:リサーチ部
1991年栃木県生まれ。2016年に広島大学大学院社会科学研究科社会経済システム専攻修了。経済学修士。国内証券で個人営業を経験し、2017年10月にフィリップ証券入社。米国株日本株アセアン株をカバーしている。ファイナンス的アプローチや理論に沿った考え方、データを用いた計量的な検証を心がけている。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員補。

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