【米国ウィークリー2019年8月6日号(2019年8月5日作成)】銘柄ピックアップ

 

オートデスク(ADSK

市場:NASDAQ・・・2019/8/272020/12Q5-7月)の決算発表を予定

・1982年設立。設計用ソフトウェアと関連サービスを、建設業、製造業及びデジタルメディア・娯楽産業向けに提供する。顧客は2D・3Dを通じて可視化・シミュレーション・分析しながら設計できる。

・5/23発表の2020/1期1Q(2-4月)は、売上高が前年同期比31.4%増の7.35億USD、EPSが前年同期の▲0.38USDから▲0.11USDへ赤字幅縮小、Non-GAAPのEPSが同7.5倍の0.45USDと順調。PlanGridおよびBuildingConnectedの買収による建設業向けクラウドサービスの強化が奏功した。

・2020/1通期会社計画は、売上高が前期比26-28%増、Non-GAAPのEPSが前期の▲0.37USDから2.71-2.90USDへ黒字転換で前回発表時と変わらず。6/18にPlanGridプラットフォームに建設業向けRFI(情報提供依頼書)およびプロジェクト・ハブの導入を発表。同社ソフトウェアによるデジタル化や多数関係者のリアルタイム情報共有を通じて建設ビジネスの更なる革新が期待される。(笹木)

 

アカマイ・テクノロジーズ(AKAM

市場:NASDAQ・・・2019/10/292019/123Q7-9月)の決算発表を予定

・1998年設立。インテリジェントエッジの世界的大手企業。Akamai Intelligent Edge Platformを通じて、インターネット上のコンテンツやアプリの配信、最適化、保護に係るソリューションを提供する。

・7/30発表の2019/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比6.4%増の7.05億USD、純利益が同6.3%増の1.13億USD。調整後EPSが1.07USDと市場予想の1.00USDを上回った。エッジプラットフォームのOTTトラフィックが堅調に推移。セキュリティー関連の販売が同34%増と全体を牽引した。

・2019/12期3Q(7-9月)会社計画は、売上高が6.92-7.06億USD、調整後EPSが0.98-1.02USD、調整後営業利益率が27-28%。通期会社計画を上方修正。売上高を28.20-28.60億USDから28.40-28.70億USDへ、調整後EPSを4.05-4.20USDから4.23-4.30USDへ引上げた。調整後営業利益率は28%から28-29%へ上限を引上げ。売上高計画の中央値は市場予想の28.53億USDを上回った。(増渕)

 

ジェイビル(JBL

市場:NYSE・・・2019/9/242019/84Q6-8月)の決算発表を予定

・1966年設立。電子機器受託製造サービス(EMS)として幅広い業界に電子回路設計、コンピュータ支援設計、製品検証・検査、システム組立て、受注処理、アフターサービスを世界各地で提供。

・6/18発表の2019/8期3Q(3-5月)は、売上高が前年同期比12.9%増の61.35億USD、純利益が同2.2%増の4,348万USD。Non-GAAPベースのコアEPSは同23.9%増の0.57USDと大幅に伸びた。主に市場・製品ポートフォリオの多様化およびヘルスケアの新事業プラットフォームの成長が貢献した。

・2019/8期4Q(6-8月)会社計画は、売上高が前年同期比10.5-21.0%増、Non-GAAPのコアEPSが同8.6-37.1%増。トランプ政権の対中国関税第4弾によるアップル(AAPLのiPhone動向が当面のリスク要因だが、機械同士のデータが超高速・超低遅延の5Gで繋がり3Dプリンティングで製造が可能となる「MtoM」時代は多様な製品・市場を取り扱う同社が優位性を発揮すると期待される。(笹木)

 

メルク(MRK

市場:NYSE・・・2019/10/292019/123Q7-9月)の決算発表を予定

・1891年に独E.Merckの米国子会社として設立。バイオ医薬品のグローバルリーダー企業で医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品、アニマルヘルス製品を提供する。140ヵ国以上で事業展開。

・7/30発表の2019/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比12.4%増の117.60億USD、純利益は同56.4%増の26.70億USD。調整後EPSは1.05USDと市場予想の0.99USDを上回った。ガン免疫治療薬「KEYTRUDA」の販売が同58%増と好調に推移。為替変動を除くベースでは同15%の増収。

・通期会社計画を上方修正。売上高を従来計画の439-451億USDから452-462億USDへ、調整後EPSを4.67-4.79USDから4.84-4.94USDへ引き上げた。売上高見通しは市場予想の448.45億USDを上回った。一方、Peloton Therapeuticsの買収費用によりEPSは4.02-4.14USDから3.78-3.88USDへ引き下げた。7月にPelotonの買収が完了。腎細胞癌に対するHIF-2α阻害薬開発を推進する。(増渕)

 

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ

市場:NYSE・・・2019/10/222019/123Q7-9月)の決算発表を予定

・1983年設立。米国最大の通信事業者で全米にファイバーネットワークを形成。5Gやブロードバンド、広告、IoT、セキュリティ管理などの事業を行う。YahooやTechCrunch、HuffPostなども展開する。

・8/1発表の2019/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比0.4%減の320.71億USD、純利益が同4.1%減の40.74億USD。ワイヤレスサービスや光ファイバー「Fios」は伸びたが、退職給付時価調整や債務の早期償還費用などが響いた。調整後EPSは1.23USDと市場予想の1.20USDを上回った。

・通期会社計画は、売上高およびリース会計基準変更の影響を除く調整後EPSが前期比1桁台前半の伸び率、商用5G向けを含む資本的支出が170-180億USD。2Qのワイヤレスサービス(ポストペイド)契約者数は45.1万件純増。市場予想の34.9万件純増を上回った。同社は現在9都市で5Gサービスを提供している。5G対応デバイスや受信地域の拡大に伴い顧客基盤が拡大しそう。(増渕)

 

ヤム・ブランズ(YUM

市場:NYSE・・・2019/10/312019/123Q7-9月)の決算発表を予定

・1997年設立。ファーストフードのKFC、ピザのPizza Hut、メキシコ料理のTaco Bellの3つのレストランチェーンを運営する。フランチャイズ方式を中心に140以上の国・地域で48,000超の店舗を展開。

・8/1発表の2019/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比4.2%減の13.10億USD、純利益は同10.1%増の2.89億USD。ただ、為替変動を除くベースでは同10%の増収。既存店売上高は同5%増と市場予想の同3.1%増を上回った。調整後EPSは0.93USDと市場予想の0.87USDを上回った。

・2019/12通期会社計画は、既存店売上高が前期比2-3%増、為替変動を除く売上高が1桁台中盤から後半の伸び率、為替変動を除くコア営業利益が2桁台前半の伸び率、調整後EPSが3.75USD。2Qには、KFCで331店舗、Pizza Hutで221店舗、Taco Bellで55店舗を出店。比較的客足が鈍っていたPizza Hutも既存店売上高が同2%増と復調しており、引き続き業績を伸ばしそうだ。(増渕)

 

(※)決算発表の予定は8/2現在であり、変更される可能性があります。

 

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笹木和弘プロフィール笹木 和弘
フィリップ証券株式会社:リサーチ部長
証券会社にて、営業、トレーディング業務、海外市場に直結した先物取引や外国株取引のシステム開発・運営などに従事。その後は、個人投資家として活動する一方、投資セミナー講師としても活躍。テクニカル分析を得意とし、以前よりTwitterで米国市場関係者のアカウントをフォローし米国市場動向にも詳しい。アセアン諸国に長期滞在経験もあり、実用タイ語検定3級資格を保有するタイ通でもある。2019年1月にフィリップ証券入社、日本・米国・アセアン市場をカバー。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト(CIIA®)。

 

増渕透吾プロフィール増渕 透吾
フィリップ証券株式会社:リサーチ部
1991年栃木県生まれ。2016年に広島大学大学院社会科学研究科社会経済システム専攻修了。経済学修士。国内証券で個人営業を経験し、2017年10月にフィリップ証券入社。米国株日本株アセアン株をカバーしている。ファイナンス的アプローチや理論に沿った考え方、データを用いた計量的な検証を心がけている。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員補。

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