【投資戦略ウィークリー 2019年7月29日号(2019年7月26日作成)】銘柄ピックアップ

 

グンゼ(3002

4,965円(7/26終値

・1896年設立。衣料品・繊維素材のアパレル事業のほか、機能資材・機械類・メディカル材料の機能ソリューション事業、および不動産・スポーツクラブ運営のライフクリエイト事業を主な事業とする。

・5/14発表の2019/3通期は、売上高が前期比0.1%増の1,407.06億円、営業利益が同7.2%増の66.90億円。機能ソリューション事業がプラスチックフィルム分野およびエンジニアリングプラスチック分野の堅調な推移により、売上高が前期比4.7%増、営業利益が同14.5%増と増収増益に寄与。

・2020/3通期の会社計画は、売上高が前期比4.5%増の1,470億円、営業利益が同4.6%増の70億円。2019/3発売のTシャツ専用インナーウェア「in.T(インティー)」が好調で品薄状態が続くのは好材料。メディカル分野は既に縫合補強材やコラーゲン使用人工皮膚が順調に推移しているが、メディカルユーアンドアイを子会社化して骨接合材の拡大を目指すなど今後の成長に期待。(笹木)

 

信越化学工業(4063

11,000円(7/26終値

・1926年に創業。塩化ビニール、苛性ソーダ、シリコーン、機能性化学品、半導体シリコン、電子・機能材料などを製造・販売する。米国子会社のシンテックは塩ビの生産能力で世界最大。塩ビ、シリコンウエハー、合成石英、先端品フォトマスクプランクス、合成性フェロモンでは世界シェア1位。

・7/24発表の2020/3期1Q(4-6月)は、売上高が前年同期比0.7%増の3,862.11億円、営業利益が同12.7%増の1,075.02億円、純利益が同14.0%増の840.28億円。シリコーンは汎用製品価格が下落したものの、機能製品の拡販に努め堅調に推移。半導体シリコンも高水準の出荷を維持した。

・1Q発表時に2020/3通期会社計画を初めて公開。売上高を前期比2.8%減の1兆5,500億円、営業利益を同0.3%増の4,050億円、当期利益を同1.6%増の3,140億円とした。市況の影響などで減収となるがコスト競争力強化で増益を確保する。年間配当予想は同20円増の220円とした。(増渕)

 

中外製薬(4519

7,530円(7/26終値)

・1925年創業、1943年に会社設立。2002年よりスイスのロッシュグループの子会社となった。医薬品の研究、開発、製造、販売および輸出入を行う。バイオ・抗体医薬品の国内リーディング・カンパニーで、がん領域、抗体医薬品では国内売上シェア1位。116ヵ国でバイオ医薬品の承認を取得。

・7/25発表の2019/12期2Q(1-6月)は、売上収益が前年同期比12.3%増の3,202.85億円、営業利益が同42.8%増の950.52億円、純利益が同42.3%増の692.54億円。国内がん領域の新製品や主力品、その他領域の新製品が好調に推移。抗悪性腫瘍剤アレセンサのロシュ向け輸出も伸びた。

・通期計画は、売上収益が前期比2.2%増の5,925億円、Core営業利益が同9.7%増の1,430億円、Core EPSが同12.2%増の198円、Core配当性向が48.5%。自社3品目の世界売上高は昨年末3,000億円に到達。アレセンサおよび血友病治療薬ヘムライブラの世界市場での成長に期待。(増渕)

 

オービック(4684

11,820円(7/26終値

・1968年創業。システムインテグレーション事業、システムサポート事業、オフィスオートメーション事業を行う。統合業務ソフトウェア「OBIC7」や、業種業界に特化したソリューションである「OBIC7 業種別ソリューション」など提供する。「OBIC7」は1997年の登場以来、累計19,000社超の企業が導入。

・7/22発表の2020/3期1Q(4-6月)は、売上高が前年同期比9.9%増の194.14億円、営業利益が同17.2%増の104.02億円、純利益が同26.7%増の104.21億円。ERPシステムなどのシステム構築が大企業向けを中心に順調に推移。クラウドソリューションや業務用パッケージソフトなども好調だった。

・2020/3通期会社計画は、売上高が前期比7.9%増の800億円、営業利益が同8.1%増の410億円、当期利益が同0.2%増の323億円。働き方改革への取り組みなどによりシステム投資需要の緩やかな増加が続く見通し。償却債権取立益などもあり1Q時点の進捗率は純利益で32.3%。(増渕)

 

サイバーエージェント(4751

4,465円(7/26終値)

・1998年設立。メディア事業、ゲーム事業、インターネット広告事業、投資育成事業を行う。動画サービス「AbemaTV」や国内最大級のブログサービス「Abema」、マッチングアプリ「タップル」など展開するほか、「グランブルーファンタジー」など人気タイトルを含む約50本のスマホゲームを提供する。

・7/24発表の2019/9期3Q(2018/10‐2019/6)は、売上高が前年同期比9.6%増の3,418.52億円、営業利益が同11.9%減の233.93億円、純利益が同64.5%減の17.76億円。新規広告主の開拓に注力し増収となったが、AbemaTVの投資負担で減益。AbemaTVは開局3年2ヵ月で4,200万DL突破。

・1/30に広告・ゲーム事業の売上高が想定を下回ったため通期会社計画を下方修正したが、全社的なコスト構造の見直しが奏功し上方修正。営業利益を前期比3.9%減の290億円(従来計画:200億円)に引き上げた。特別損失計上のため当期利益は同58.8%減の20億円で据え置き。(増渕)

 

技研製作所(6289

3,220円(7/26終値)

・1967年創業。無振動・無騒音の油圧式杭圧入引抜機(サイレントパイラー)に係る開発・製造・販売・保守サービス等の建設機械事業、および圧入技術の新工法を活用した圧入工事事業を行う。

・7/8発表の2019/8期3Q(2018/9-2019/5)は、売上高が前年同期比4.8%増の200.63億円、営業利益が同3.2%減の31.74億円。災害復旧工事や防災・減災関連需要の継続が増収に寄与したが、海外事業基盤の整備に伴う人員増強などによる販売管理費の増加が響いて減益となった。

・2019/8通期会社計画は、売上高が前期比10.2%増の321.00億円、営業利益が同7.4%増の64.20億円。セネガル共和国ダカール港の岸壁改修工事(ODA案件)やエジプト(カイロ)の病院施設建設工事においても同社の工法が採用されるなど海外展開を加速化している。8/28-30に横浜で「アフリカ開発会議」が開催される。アフリカ支援のフロントランナーとしても注目したい。(笹木)

 

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笹木和弘プロフィール笹木 和弘
フィリップ証券株式会社:リサーチ部長
証券会社にて、営業、トレーディング業務、海外市場に直結した先物取引や外国株取引のシステム開発・運営などに従事。その後は、個人投資家として活動する一方、投資セミナー講師としても活躍。テクニカル分析を得意とし、以前よりTwitterで米国市場関係者のアカウントをフォローし米国市場動向にも詳しい。アセアン諸国に長期滞在経験もあり、実用タイ語検定3級資格を保有するタイ通でもある。2019年1月にフィリップ証券入社、日本・米国・アセアン市場をカバー。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト(CIIA®)。

 

増渕透吾プロフィール増渕 透吾
フィリップ証券株式会社:リサーチ部
1991年栃木県生まれ。2016年に広島大学大学院社会科学研究科社会経済システム専攻修了。経済学修士。国内証券で個人営業を経験し、2017年10月にフィリップ証券入社。米国株日本株アセアン株をカバーしている。ファイナンス的アプローチや理論に沿った考え方、データを用いた計量的な検証を心がけている。公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員補。

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